メガネくんとママさんとパパさん
|
先日仕事から帰ってきたボクにタイ人嫁が「おかえり~」と言ってチュ~。
まだ結婚して1年半。
カワイイもんやのぉと思っていると
「ナニこれ~っ!」と顔をティッシュで拭いている。
そして「揚げ物か、オマエっ!」と罵声を浴びせられた・・・。
確かに顔は脂っぽいけど、疲れて帰ってきてるのに、それはないやろ。
トリカブトが自生してるところってどっかないですかね?
トムヤムクンに入れて食べさせようと思うんで。
さて、ぼくに話しかけてきたメガネくんだが、大学の休みを利用してイスタンブールに来たのだそうな。
ホンマ偶然なのだが、ボクの地元の大学に通っており、住んでるアパートも実家からメチャ近ということが判明。
それですっかり意気投合し、2,3日一緒にモスクを巡ってみたり、バザールを冷やかしたりしていた。
メガネくんは次の目的地をカッパドキアとしていた。
一緒に行きませんかと誘われたが、ぼくはエーゲ海を目指していた。
途中パムッカレに寄り、その後マルマリスからフェリーでロードス島に行くルートを考えていたのだ。
そうなるとカッパドキアは全然方向が違う。
メガネくんとはイスタンブールでお別れになりそうだ。
メガネくんはブルーモスク近くの旅行代理店にカッパドキアのツアーを申し込みに行った。
結構高かったが、ツアーなので仕方ないだろう。
自力で行った方が安く済むに決まっているが、ぼくのように期間が決まってない旅じゃないからしかたないな。
メガネくんとの最後の夜は、二人で定食屋に入り、たらふく食った。
「次はバンコクに行ってみ、ペンギン村みたいな街やから」
「はい、ぜひ行ってみますわ~。なんか話聞いてるとメチャメチャおもろそうですね」
おもろいけど、ハマりすぎるなよ。
ゲストハウスのスタッフによると、ここで日本人女性が働いているらしい。
宿のポスターが日本語で書かれていたのも納得した。
ぼくがイスタンブールに来た時はなんか用事があったらしく、宿にはいなかった。
1週間ぐらいしてから朝メシのときに会った。
ママさんはトルコ人と結婚してイスタンブールに嫁いできた。
ママさんとは、ダンナさんや子供のこと、トルコの生活などについていろいろ話をした。
イスラムの国だけあって、日本とはずいぶん生活が違い、苦労もしたみたいだった。
でも、今ではすっかり慣れたようで、トルコに関するぼくの質問にはすべて答えてくれた。
ダンナさんのことを紹介してくれて、一緒に改めてブルーモスクに行った。
ダンナさんも少しは日本語が話せたので、ブルーモスクのこともいろいろ説明してもらった。
一緒に学校に子供を迎えにも行った。
「教室を見たいんですけど」とお願いすると、快く案内してくれた。
教室は日本の小学校の教室の半分ぐらいの広さで、掲示物なんかは特になく、いたってシンプル。
塾みたいだった。
勉強だけをしに来る感じ。
それに比べると日本の学校って、勉強を含めそれ以外のいろんなことも教える場であり、子供や親の学校に対する依存度が大きすぎる気がするな。
ホワイトボードの上にはハメネイ師とホメイニ師の写真が。
どんなにイタズラっ子でも、この写真の目の周りに黒い星をマジックで描いてポール・スタンレーにしようとは思わないだろう。
ちなみにホメイニ師は刑罰について著書で、婚外性交渉を行ったものに対する100回の鞭打ち(未婚者)や石打ちによる死刑(既婚者)、窃盗犯に対する人体切断などの必要性を強く主張していたそうな。
イランに生まれたら、チームmyちゃんは全員、即刻この世から消えることなります。