いよいよ旅の終わりへ ポルトガルへ向けて
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気がつけばこのブログも細々と5年も続いてる・・・。
仕事を辞めて旅に出たのも、よくよく考えてみるとあまり理由はなかったのかもしれない。
ただ漠然とあの頃の安定しているがつまらない生活がいやで、もういっぺん小中学生の頃のように何かに夢中になってみたかったんやと思う。
自分の好きなことに一生懸命になれたあの頃に。
さて、いよいよポルトガルである。
ゴールである。
最後のパリの夜はかなり興奮していた。
思えばヨーロッパはつらいことが多かった。
宿が高いこと。
毎食スーパーで買った冷たいパン、チーズ、ハム、水。
冬の寒さ。
一人の心細さ。
ほぼ毎日の移動。
しかし、いざゴールとなると、駆け足で通り過ぎてきた街にも愛着がわいてくる。
そして、やっとゴールという達成感、もうゴールなのかという寂しさ。
パリのオステルリッツ駅から夜行に乗りマドリッドへ向かった。
腹ペコでスーパーに入り、パンとサラミ、水を買う。
奮発して惣菜屋でタラとジャガイモの炒め物も買った。
奮発してこれやもん。
当時のぼくの食生活、わかります?
試しに毎食パン、チーズ、ハムをやってみ。
3日ももたへんと思うわ。
なりふり構わず公園で食事をとることにした。
パンにマヨネーズをぬって、トッピングにポテトチップスの砕いたものをふりかけ、サラミとチーズを挟んでアーン・・・。
もう飽きたわ・・・。
とりあえず日本に帰ったらロールパンを2袋買って、海に向かって全力投球しようと心に決めた。
つーか、そこのベビーカーを押して歩いてるお母さん、冷凍アカムシを見るような目で見るのやめてもらえます?
マドリッドに着いたその日は一泊もせず、連チャンで夜行に乗り、一気にポルトガル・リスボンへ。
辛過ぎるわ。
ブログのスキンには漫画の「AKIRA」を使用させてもらっている。
ぼくは「AKIRA」を読むと養命酒のレッドブル割りを大ジョッキで一気飲みするぐらい元気が出てくるのである。
ラストで主人公の金田とケイとが瓦礫の街になったネオ東京をバイクで走りぬけていく。
「アキラはまだ俺達の中に生きてるぞ!」
ぼくも、この旅の中でぼくのアキラをもう一度確認したかったのかもしれない。