戻ろう バンコクに!
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スコールが止んだ頃はもう日も暮れていた。
「マーライオンでも見に行くかぁ」ってことで地下鉄の駅に向かった。
The Inn Crowd Backpackers' Hostel の最寄り駅はMRTリトルインディア駅。
MRTはバンコクのBTS、クアラルンプールのLRT同様の電車。
シンガポール中心地は地下鉄になっていて、郊外は高架を走る。
スタンダード・チケット(ICカード・Smart Card )を買ってホームへ。
スタンダード・チケットは一回限りの使い捨てではなく、回収して繰り返し使っている。
だから買った時には運賃にデポジット(S$1)を上乗せした金額を支払わなければならない。
シンガポールに滞在してる間はいちいち降車駅でデポジットを返してもらう必要はないけど、
もうMRTには乗らない場合には忘れずにデポジットを返してもらわないとね。
たまにおるんやけど、「カオサンからサイアムスクエア(バンコクの渋谷みたいなところ)って
何番のバスで行くんですか」って聞いてくるので、ぼくが「タクシーで行ったほうがいいですよ」
って答えると、「お金がもったいないんで」と答える人。
タクシーでサイアムまで50~60バーツ(約150~180円)です。
それをケチるんなら、彼女と行くイタ飯を、1回だけサイゼリアにしてみてください。
そういう人に限って、スロットで5万ぐらい平気でスッちゃったりするんだから~。
かくいうわたくしも前回タイに行ったとき、「一人だから今日はバスにしよう」ってタクシー代を
ケチりました。
そのくせ日本では2~3万もする熱帯魚(マンファリ・・・)を
平気で死なせちゃったりします。
結局、全然説得力のない話をしてしまいました・・・。
さて、MRT車内は清潔で安全そうだった。
イタリアやスペインの地下鉄はほんとに怖かったが・・・。
ラッフルズ・プレイス駅で降りた。
改札をくぐって地上に上がろうとすると、すごい数の若者が集まっている。
そこでストリートダンスの練習をしているのである。
シンガポールも日本も若者は同じ。
みんなLLブラザーズを目指してるんやなぁ。
地上に上がってちょっと歩くと高層ビル群が見えてくる。
海に面するところにはマーライオンが!
世界3大ガッカリスポットなんて言われてるようやけど、ぼくはそうは思わんかったな。
でも、綺麗な夜景効果もあると思う。
昼間来たら、「がっかり」って思ってしまうかも。
ライトアップされたエスプラネード劇場を眺めながら思った。
ネオン輝く高層ビル群。
近代化された町並み。
高島屋や伊勢丹。
清潔なMRTに、ダンスを練習する若者たち。
人それぞれに、自分が好きな街があると思う。
シンガポールの人もいれば、モスクワの人。
イスタンブールかもしれないし、バルセロナかもしれない。
ぼくはシンガポールじゃなくて、やっぱバンコクなんかなぁ…。
明日もう1日シンガポールにいて、明後日バンコクに向けて半島を北上しようと決めた。