2008年 09月 04日
バカが集まってきましたよ~
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ソムオーのおいしい季節になりました。
ソムオーとは、でかい夏ミカン、ザボンのことである。
どれぐらいでかいかというと、5階から落として直撃したら即死するぐらいでかくて重くて硬い。
アユタヤ王朝では城壁からソムオーやドリアンを落として城を守った(民明書房より)。
街を歩いていると、台車に乗せてソムオーを売りに来る。
冷蔵庫でよく冷やして食べよう。
宝石箱と甲乙つけがたいくらいうまい。
さて、そんなソムオー級の破壊力をもったバカが次々集まってきた。
うっちゃんとズーという2人組がいた。
インド・ネパールを旅してバンコクに戻ってきたという。
少しバンコクでゆっくりしたら帰国するらしい。
うっちゃんは割とマトモだったが、ズーはちょっとイタイ子だった。
本人はいたって真剣なんやけどね。
うっちゃんとズーとはすぐに仲良くなり、夜遊びをするようになった。
連日ゴーゴーバーに通っているうちに、ズーは一人のゴーゴー嬢に惚れてしまった。
いつもは店でその子を呼んで、ちょっとしゃべるぐらいだった。
ある日「今日はあの子をペイバー(連れ出し)しますわ」と言ったので、うっちゃんや他の連中と
別の店で飲んだり、テーメーで遊んだりして明け方帰ってきた。
昼頃起きて共有スペースでぼけっとしていると、うっちゃんが起きてきた。
ドレッドとチョビ(こいつらもテポドン級のアホウでした・・・)も起きてきて、「ズーはどうなった
んすかね」なんて話していると、うっちゃんが「ジュース買ってきます」と言いだした。
んじゃみんなで行きますかってことでセブンに行く。
戻ってきてコーヒーを飲みながらくつろいでいると、モンモンが起きてきて、
「えー!みんなセブン行っちゃったの!?誰か一緒に行こうよ~」ってなる。
毎朝このパターン。
モンモンはいい年こいて一人でコンビニにも行けない・・・。
「一緒に行こうよ~。パンとか食いたくない?」
この甘えん坊が結構しつこく、結局誰かが付いていくことになる。
オマエ、よくバンコクまで一人で来られたよな。
「みかんをストーブの上で焼くと、なんと焼き芋の匂いがするんだよ!」とか、
「マライアキャリーって黒人?白人?」
「坊主にして生えてきた髪の毛がチリチリなら黒人(←どうやって坊主に?)」っていう
どうでもいい話を真剣にして女子を話に入ってこられないようにしているとズーが帰ってきた。
「おぉ、色男が帰ってきたな。どうだった、昨日は」
「あの子とカオサンに戻ったんすよ」
「んで?」
「さくらには連れてこれないから、ホテルを探したんす。なかなか見つからなかったんすよ。
やっと見つけたホテルが100Bのところで」
あのな、さくらGHでも150Bやぞ。
しかもドミトリーで。
個室で100Bってどんなホテルなんだよ。
「マジ汚すぎてへこみました」
つーかオマエの顔、終戦後28年間もグアムのジャングルでさまよってた
横井さんみたいに疲れ果ててるぞ・・・。
↑ 藤本・・・
3日後、ズーは懲りずに例の子を店から連れ出した。
「今日は100Bなんていう都こんぶみたいな安いホテルには行くなよ」
「わかってるっす!」
そして次の日の報告会。
「昨日はどんなホテル行ったん?」
「ちゃんと500Bのホテル行きましたよ。でも・・・」
「なんか問題でも?」
「シャワー浴びて、いざそういう段階になった時にですね、コンドームを持ってなかったんす。
それであわててフロントに行って『プリーズ コンドーム』って言ったんすよ。そしたら・・・」
「そしたら、どうしたん?はよゆえや~」
「部屋に持っていくから待ってろって言われたんす。しばらくしてコンコンってドアがノック
されたんで開けてみたら、ボーイがフルーツの盛り合わせを
持って立ってたんすよ・・・」
「ブワッハッハッハッハッハ!! く、くるしっ・・・。なんでフルーツ・・・。ブワッハッハッハッハ!!」
「彼女に見られないように、すぐおれも部屋の外に出たんすよ。マジで恥ずかしくて。
頭オカシイやつじゃないすか!?これからHしようとしてるのにフルーツの
盛り合わせを持ってこさせるやつって。叩き返しましたよっ!」
それからズーはその店に行かなくなった。
by myproblem
| 2008-09-04 00:11
| タイ