2008年 11月 11日
伊藤さんのカメラ
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みんなでトランプをしていると伊藤さんがやってきた。
ちょっと挙動不審なので「どうかしたんすか?」と尋ねると・・・。
「カメラがないんです・・・」
これは一大事だ。
伊藤さんはデジタル一眼レフのカメラを持ってきていた。
値段はけっこうするだろう。
「部屋は探したんすか?」
部屋を探して見つからないからみんなのところに来てると思う。
言った本人もわかってるが一応ね。
「バックパックの中も全部あけて探したんですけど・・・」
「部屋にカギはかけてたんすか?」
「かけてました」
伊藤さんは中国から刃渡り60センチの青龍刀を持ってきちゃうちょっと変わった人だが、基本的には用心深いバックパッカーだ。
もちろん鍵をかけずに部屋をあけるなんてことはしない。
プンちゃんとちがって・・・(プンちゃんの奇行は コチラ)。
「じゃあ最後にカメラを見たのはいつよ?」
「うーん、昨日の夜に屋台でご飯を食べた時にはありました。それは覚えてます」
「じゃあそっから思い出せば?」
「ご飯を食べた後、ネットカフェに行ってメールをチェックして・・・あっ!」
「ほら、そのネットカフェじゃないの?」
「画像を送ろうとしてカメラを出したんですが、持って帰ってきた記憶がないです」
ということで伊藤さんは太一くんに付き添ってもらって昨日のネットカフェにダッシュ!
しかし、伊藤さんが行ったあとでみんなは「でも、もう無いな」って言ってた。
そう、ここは日本ではないのである。
落っことしたり、どこかに置き忘れたものが戻ってくる確率は限りなくゼロに近い。
伊藤さんも中国というレベルの高い国を南下してきたから薄々は気づいているはずだ。
なぜネットカフェから出る時、自分の席の周りを確認しなかったんだ!
ファミカセの裏にビックリマンシールを貼ってしまった時ぐらい後悔しているだろう(買取不可)。
ぼくらは落胆している伊藤さんを思い浮かべながらトランプを続けていた。
15分ぐらいして伊藤さんと太一くんが帰ってきた。
「ありましたぁ!」
「うそ~!?マジで」
「ネットカフェの店員さんがちゃんと預かっててくれたんです」
このエピソードが示すように、ラオス人はなかなか親切だ。
タイやマレーシアに比べればずっと貧しい国だが、人々は穏やか。
みんな口々に「これがベトナムや中国、インドだったら、まず有り得んな」と言っていた。
ぼくはラオスにいる間、いやな思いをしたことが無かった。
のんびりしたい人にはオススメの国です。
タイはいまでも一番好きだが、あのマイペンライ(大丈夫)精神でイラつかされるからなぁ。
※トゥクトゥクに乗っていて
「なぁ、ラチャダーソイ5ってこっちなの?」
「マイペンライ!」
しばらく走って・・・。
「オーケー。ミスター、グッドクオリティ バット ベリーチープ」
どう見たって宝石屋・・・。
※別のトゥクトゥクで
「ラチャダーソイ5って知ってる?大丈夫?」
「マイペンライ!マイペンライ!」
しばらく走って・・・。
道がわからずタクシーのドライバーに聞く始末。
それでもわからずタクシーの後をついて行くことに。
目的地に着くと「タクシーにお礼の50バーツを払ってやってくれ」
なぜぼくが払わにゃならんの?
脳みそが紙粘土かなんかでできてない?大丈夫?
いちいち疲れます・・・。
by myproblem
| 2008-11-11 00:05
| ラオス