ケンカ売ってんの? 最悪の初日 シンガポール
|
早朝にプドゥホステルをチェックアウト。
昨日カギを失くしたからかなりドキドキしながらそのことを伝えると、
「じゃあキーデポジットは返ってこないけどいい?」って言われた。
そんなことで済むんなら全然OK!(たぶんRM30ぐらい。1000円以下やし)
失くしたときはほんとにへこんだけど、よくよく考えればゲストハウスを経営してれば
カギを失くす客なんてざらにいるはず。
そのためのキーデポジットなんやし、気にすることない。
そうやって失敗を繰り返し、また一つ図太くなっていくのでした。
前日にバスのチケットは買っておいた。
プドゥラヤバスステーションでコーラを飲みながらバスを待つ。
ここはホントに暑い・・・。
首都のでかいバスステーションやのに設備はボロく、空調はないわ、トイレはせまいわ。
ベンチも少ないので立って待っていなければならない。
おまけに自分の乗るバスがどのプラットホームから出るのかがはっきりしてないので
マレーシア人でさえけっこう迷っておる。
なんとかバスを探して乗り込んだ。
乗ってしまえば、あとはほんとに快適。
クアラルンプールの街を抜け、高速に乗り、マレー半島を南下する。
両脇はず~っとソテツばっかりで景色は退屈やけど、ケツメイシの「旅」を聴きながら
(当時「旅人」はまだなかった)3カ国目のシンガポールに思いを馳せた。
途中国境で出国&入国の手続きをする。
マレーシアの入国は簡素なものだったけど、シンガポールの入国はけっこう厳しかった。
シンガポールは麻薬に対して非常に厳しいお国で、もし持ってたらシンガポール人、外国人に
かかわらず極刑をもって対処する方針である。
カサンドラ監獄にでも入れられちゃうんでしょうか、こわ~。
ぼくはコンタクトの保存液を「これ何に使うものですか」ってしつこく聞かれた。
入国審査を済ませてバスに乗り、しばらく行くとシンガポールの街が見えてきた。
街中でバスを降ろされたのだが、これが一番困る。
シンガポールの地図は持ってるけど、まず今いるところが地図上のどこかわからない。
アジアのバスの移動ではこれにいつも悩まされた気がする。
とりあえず地図に載ってそうな大きなホテルを探してやっと地図上の自分の位置を確認。
そこから宿をさがした。
「歩き方」に載っていて、まぁ手頃かなと思ったのが
「The Inn Crowd Backpackers' Hostel 」っていうゲストハウス。
たしかドミが20SGドル(約1500円)ぐらいだったと思う。
やっぱシンガポールはちょっと物価が高いなぁ。
ここはシンガポール・ビジターズ・センターという旅行者向け案内所も兼ねている。
今回はあっさり見つけることができた。
中に入ろうとするとオートロックがかかっている。
ベルを鳴らして開けてもらって中に入ると、欧米人がたくさんいてそれぞれおもいおもいに
くつろいでいた。
対応したスタッフは欧米人だった。
ベッドが空いてるか聞くと、空いてるがこの建物ではなく、もうひとつの建物だと言う。
「泊まるか?」と言うので、部屋を見せてほしいと言った。
「ドミなんだから見なくてもわかるだろ?」
横柄な態度。
「いや、それでも見せてください」というと、めっちゃめんどくさそうに「ついてこい」と言う。
連れていかれた建物はすぐそこだった。
部屋を見せて、「泊まる?泊まらない?おれは忙しいんだよ」
結局泊まることにしたんやけど、ホントたまにいるこういう欧米人はむかつくな。
シンガポールのイメージがいまいち良くないのはすべてコイツのせいです。