2008年 06月 03日
それじゃあ、いつまでだってもダメだよ
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かゆいのをこらえて、とりあえずメシに行った。
すぐ近くに好物の蝦麺を食べさせる店があったのでさっそく入ってみた。
指さしで注文すると、すぐに麺を茹でてくれる。
麺は米でつくった細麺。
タイで食べるクイッティアオ(汁そば)でいうと「センミー(極細麺)」ぐらいな感じ。
麺が茹であがるのはけっこうすぐで、手早く湯切りし、どんぶりに入れて、
あっつあつのスープを注ぐ。
エビのダシがめちゃくちゃ効いたおいしいスープ。
すばやくトッピングのもやし、ネギ、練り物、ボイルしたエビを添える。
最後に薬味のパクチー(コリアンダー)をぱらり。
まずはスープをズビッとやってごらんなさい。
いきなし優勝だす。
かゆさを忘れて夢中で食べていると、サラリーマン風の青年が相席を申し出た。
もちろんどうぞと席を進めると、「どこから来ましたか?」と質問が。
そこから英語で会話がはじまった。
しかし、はじめは「歳はいくつ?」とか「仕事は何をしているの?」ぐらいの質問だったので
答えられたが、だんだん難しい質問になってきて答えにつまるようになってきた。
「日本の人口ってどれぐらいなんですか?」
「うーんと、えーっと・・・」
1億2000万人ってことは知ってるけど、「1億2000万」って英語でなんて言うんや!?
メモ帳に数字を書いたり、知ってる単語を組み合わせ、身振り手振りを加えたりしながら
なんとかわかってもらえたようだ。
「すいません、ぼくの英語がうまくなくて・・・」
「いいんですよ。言いたいことは大体わかりましたよ」
「日本人って多くの人が6年間も学校で英語を勉強するんです。ぼくも6年間勉強しました
(ぼくは大学で英語を選択しなかった)。なのに全然しゃべれません。何でなのかなぁ・・・」
「日本人って英語が下手ですよね(笑)。ぼくは外国人に話しかけるのが好きなんですよ。
そのとき日本人はみんな英語がうまくないから、ぼくが話しかけてもすぐどっか行っちゃう。
下手でもいいから、あなたみたいに伝えようとすることが大切なんじゃないですか?」
「はぁ・・・」
「下手だからコミュニケーションしない。だから、いつまでたってもうまくならない。
うまくならないからよけいにコミュニケーションできない、したくない。そうじゃありませんか?」
まったくその通りだと思う。
「もう仕事に戻る時間です。楽しかったです。ありがとう。Have a nice trip!!」
そう言って彼はぼくの分まで払って仕事に戻って行った。
なんで日本人ってあんなに一生懸命英語を勉強するのに話せへんのやろ・・・。
急に空は曇ってきて、スコールになった。
by myproblem
| 2008-06-03 22:45
| シンガポール