恋はB・O・M・B・E・R
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「ハロー、マリちゃん? ぼくmyやけど・・・」
「ハイ。バンコク帰るデスカ?」
「うん。昨日戻ってきたんやけどね」
久し振り、といっても1週間ぶりぐらいやけど、長く感じられたなぁ。
つーか、カンボジア濃すぎやって・・・。
マリちゃんと電話し、今日は直接アパートに遊びに行くことになった。
いつもはお店の前で待ちあわせてたからよかったけど、直接部屋か・・・。
心配なのは、ぼくがケータイを持ってないこと。
おまけにバンコクの地理もよくわかってない。
タイ語もわかならい。
こんなんで出会えるんか!?
とりあえずラチャダーピセーク通りのロビンソンっていうデパートで待ち合わせすることにした。
ロビンソンは地下鉄のThailand Cultural Centre駅の目の前にあり、ぼくにとっては
わかりやすい場所にあった。
たださくらGHのあるカオサンには地下鉄もBTS(高架鉄道)も走っておらず、結局バスで
地下鉄スクンビット駅まで行き、そっから地下鉄で行くことにした。
なんとかロビンソンまでたどり着き公衆電話からマリちゃんに電話する。
公衆電話を使うために小銭を用意しておかなければならず、公衆電話もぶっ壊れて使えない
こともしばしばあるので、ケータイを買うまでいろいろと苦労した。
「あ、マリちゃん? 今ロビンソンに着いたで」
「ワカリマシタ。 10ミニッツ 待ツ。 OKデスカ?」
「もちろんやん。じゃあ待ってるでな」
マリちゃんもタイ人なので御多分にもれず時間にはルーズ。
10分待っても20分待ってもいっこうに来ない・・・。
ロビンソンのマックでコーラを買ってのどの渇きを癒すことに。
天下のマクドナルドでもタイ人アルバイトの教育は無理らしい。
カウンターに10人ぐらいバイトがいるにもかかわらず、仕事をしてるのは半分ぐらい。
その他のやつらは完璧に遊んでおる。
客が見てる前で平気でふざけっこしているのである。
頭脳がポテトか?
もう一度電話してみると、今タクシーに乗っててあと3分で着くという。
ここも大いなる謎だが、なぜ相手の家の近くまでわざわざ行ってるのに、そっちはタクシー?
答え: タイ人は暑い中歩かない。歩いたら死んでしまう。
日本人ならきんさんぎんさんでも歩く距離を、タイ人は絶対に歩かない。
タイ人、大丈夫かよ。
そんなカルチャーショックもマリちゃんに会った途端うれしさでどうでもよくなってしまうので
ぼくも頭脳どころか五臓六腑までポテトです。
「ゴメンネ。 イッパイ待つデスカ?」
「ぜんぜーん。 ご飯食べた?」
「食べたデス。 ロビンソン行く。 ショッピング ナ」
シャツやらスカートを見ながら、「カワイイデスカ?」と聞いてくるマリちゃん。
はい、かわいいです。
たとえケミカルジーンズにがまかつのフィッシングキャップでも
超かわいいって言っちゃうよ!
どうやらポロシャツを買いたいみたい。
マリちゃんも仕事は夜の蝶だが、選んだシャツはフツーのもの。
オレンジと水色で迷っていたが水色に決めたみたい。
露店ならポロシャツは80バーツ(約240円)ぐらいからある。
ところがロビンソンはちゃんとしたデパートなので、マリちゃんが選んだシャツは500バーツ。
高いなぁ・・・。
こういうときはやっぱ買ってあげるべきなのか?
まごまごしてるうちにマリちゃんはさっさとお金を払ってしまった。
あーあ・・・。
おれのダメ男っ!
優柔不断!