コイサンマン
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この曲聞くとヤバイなぁ・・・。
当時を思い出しまくりマクリスティーです。
うpしてくれた「前スレ12」さんって人はエライっ!
RAINBOWで一緒に飲んでたかもね。
さて、牛乳の缶詰を目の前にし、「これ、海原雄山の前に出したら超怒られそうやなぁ」なんて思っていると、ラムがコンポにCDを挿入。
こちらでは、日本で一昔前に流行ったちょっとでかいコンポをみんな持っているようだ。
流れてきた曲は・・・森高千里の「雨」。
♪雨は冷たいけど濡れていたいの あなたのぬくもりを流すから~♪
しっとりと歌い上げるラム。
う~ん、なぜこの曲!?
タイにジャパニーズカルチャーがたくさん入ってきていることは知っておった。
日本食レストランの「Fuji」や「8番らーめん」はタイ人客でいつもにぎわっている。
J-POPならジャニーズ系や浜崎あゆみ、宇多田ヒカルなんかがタイでも人気があると思っていたが・・・。
「この歌、知ってるかナ~?」
「めっちゃ知っとるよ。好きなん?」
「超好きだヨ~」
テケテケ~と走っていき、部屋の隅に置いてあったものを持ってくるラム。
安物のアコギだった。
そして森高の「雨」を弾き語りし始める。
つーか、このチンチクリンはギター弾けるん!?
うーん、しかも歌うまいやんか。
しっとり歌うにはむいてないけど、中村あゆみみたいなハスキーボイスにちょっとヤラれた。
「歌うまいやん!しかもギター弾けんねや」
「チョトだけナ」 (タイ人「ちょっと」っていう発音が苦手。それでもラムはうまいほうだと思う)
もう一度弾いてと頼んで弾いてもらった。
「サビはC G Am F G やな。ふむふむ・・・どれ、貸してみ」
「できるかナ~?」
「オレ弾くで、ラムは歌ってな」
イントロを弾き始めるとラムの眼が輝いてくる。
シンクロ率200%。
ラムの歌がうまかったので、ぼくも弾いていて気持ちよかった。
終了。
「ギター、うまいナ」
まぁメタリカやハロウィンに比べれば楽勝である。
それにしてもコイツ、やるなぁ・・・。
歌がうまいのはもちろんやけど、森高の「雨」っていうチョイス。
メタルかハードコアパンクかHIPHOPしか聞かないぼくは、J-POPが大嫌いだ。
あの使い捨ての100円ショップみたいな曲は、使い捨てだけに5年後、いや1年後にはBOOKOFFの投げ売りコーナーに大量に並び、カラオケでは誰も歌わない。
でも一昔前のJ-POPには、メタルっ子のぼくでも認めざるを得ない良曲がごろごろしていたわけだ。
森高の「雨」もそのひとつである。
あんなベタなコード進行やけど、理屈抜きにええ曲はやっぱええよね。
このあたりでラムに対する印象が変わってきた。
コイツは中学生のようなチンチクリンやけど、やたらうまい日本語といい、森高チョイスといい、引きつりそうながらもしっかり押さえてるFコードといい、なかなかオモロそうやゾ。
こうしてラムに恋に恋い焦がれコイサンマンになっていくのでした。