妄想@センチメンタルバス
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バンコク南バスターミナルについた般若一行。
さっそくカンチャナブリ行きのチケットを購入。
バスはすぐに来た。
さて、バスは2人掛けのシートである。
我々は5人なので2人、2人、1人と分かれて座らなければならない。
「おれ、1人でええでな」
「myさん、マジでいいんすか?」
「ええよ、ええよ。ここは年長者がゆずらにゃ、な!」
コイツらええヤツやけど、やっぱオツムは弱いみたいやな。
バスターミナルで待ってるメンツを見んかったんか?
きゃわいい女の子が結構おったゾ。
クククッ、というこはかなりの確率で隣の席に座ってくるってコトだよっ!
ぼくのサンスウピュータが瞬時に答えをはじき出していた。
日本人が隣に座っているので落ち着かない彼女。
「あ、あの、食べマス?」
そういって恐る恐るカリンのど飴を差し出す彼女。
「コップンカップ。」
車中は片言のタイ語と英語で会話。
盛り上がってきたところでカンチャナブリに着いてしまうバス。
名残惜しそうな彼女。
こりゃ、ぼくから声をかけなきゃ。
タイガールは恥ずかしがり屋さんが多いし!
「あ、あの・・・」
まっすぐ帰るの?って英語でなんて言うんや~? あ~、わからんっ!
「ナニ?」
「あ、あの・・・、Shall we dance?」
やべっ、ちゃんとシュミレーションしとかないと完璧に頭のオカシイやつやん!
「ギャハハハハハハハハハハっ!」
般若の爆笑。
ぼくの隣に座ったのは鉄人・衣笠のようなオッサンだった・・・。
山ちゃん、チョビ、モンモン、ドレッドがそれぞれ会話を楽しんでいるなか、衣笠と相席になったぼくはふてくされていた。
カンチャナブリはかなり近かった。
まぁルアンパバーンからバンコクへ1泊しかせずに移動してきたので、あの時に比べれば楽勝である。
しょぼいバスターミナルに降り立つと、すぐさまゲストハウスの客引きが声をかけてくる。
ぼくらは当然今晩の宿なんか決めていない。
普通5人ぐらいのグループなら、誰か一人ぐらいはよさそうな宿とか見所なんかを調べておいて、うまく旅が進むようにしてくれるコーディネート役がいるはずなのだが・・・。
このメンツを見る限り、それを期待すると残念な気持ちになりそうだ。
オバチャンがゲストハウスの名刺を渡してきた。
「カナーンゲストハウス?」
「イエス。ベリーグッ!」
まぁ、なんでもいいや。
バスターミナルから近いのでそこにすることにした。
実はこれがベストチョイスだった。