2009年 03月 01日
日本人、キライっ!
|
「あー疲れたぁ。もう、アパート行ってネルでしょ?ウフフ」
ルンルン気分のゴエモン。
あぁ・・・、言いづらいなぁ。
でも、言わないと泥沼にはまって行きそうやし。
「あのサ、今日はアパート行けへんわ。っていうか、これからもずっと行かんわ」
「えっ・・・。タムマイ?(なんで?)」
「オレ、他に好きな子がおるんや。だから・・・」
すまん、ゴエモン。
みるみる曇っていくゴエモンの表情。
あーあ、こんなことになるならはじめからやめればよかった。
「ウソツキ・・・。ウソツキー!!」
もう何とでも言ってくれ。
「うわぁぁぁぁぁああああんっ!」
号泣。
ほんとタイの子って子どもみたいに泣くよな。
周りのタイ人が全員コッチを見てるんですけど。
「日本人、キライっ!日本人、ウソツキっ!※◆ψ*・・・・」
言い訳しても野暮なだけや。
ゴエモンの気が済むまでじっとしてるしかないな。
しばらくぼさっと突っ立って罵られていた。
ようやく気がすんだのか、大声を上げなくなったゴエモン。
それでもシクシク泣いているので、タクシー乗り場に連れて行った。
タクシーをつかまえ、ゴエモンを乗せる。
ホンマ悪かったなぁ。
二度とこの過ちは犯すまいと心に誓った。
ゴエモンのタクシーが見えなくなったら、カオサンへ帰ろう。
しばらく夜遊びに行くのもやめよ。
ところが、いつまでたってもタクシーが前に進まない。
ラチャダー名物、ディスコ渋滞である。
※これ昼間ですが、週末の夜、ヤバイです
このあたりはディスコ密集地帯になっていて、週末のディスコが終わる時間帯はそりゃ悲惨なもんだ。
5分たっても1センチも進まないのである。
早く行ってくんねぇかなぁ。
そう思っていると、タクシーのドアが開いた。
「タクシー、ノル!」
はぁ?
「レウレウ!(早く、早く)」
物凄い剣幕にまくしたてられたので、思わず乗ってしまった。
すると、さっきまでまったく動かなかったタクシーがすっと動き出した。
タクシーの中では会話なし。
不気味や。
結局ゴエモンのアパートまで来てしもたがな。
by myproblem
| 2009-03-01 19:00
| ゴエモン